冷え込みが厳しくなり、そろそろ鍋料理が恋しい季節。家庭ではなかなか食べられない、たとえば“武雄産”にこだわったユニークな鍋はいかがですか?
JR武雄温泉駅から西へ歩いて3分。温泉通りに向かう観光客がまず目にする店「旬彩料理 このみ」は、武雄の食材を生かした料理が楽しめる店として知られています。メニューを開くと、若楠ポークやイノシシ、レモングラスなど地元の素材を生かした料理が並んでいます。

「レモしゃぶ鍋」はレモングラスが香るだしに脂ののったイノシシや若楠ポークをくぐらせていただく逸品。捕獲して短時間で処理できた肉だけを扱っている武雄市の「やまんくじら」から仕入れたイノシシ肉は、脂ののった冬の肉を冷凍して使っています。だしがさっぱりとしているので、肉のうまみがより深く味わえます。

鍋に一緒に入る野菜は武雄市山内町の特産のチンゲンサイだけ。白菜などいろいろ試したうえで、レモングラスの香りを消さずに野菜のおいしさが感じられる素材として選ばれました。しめの雑炊は香りがなくなってしまう溶き卵は入れずにいただきます。

そのほか「猪スティック」はイノシシの串刺しをしょうゆベースの秘伝のたれで焼いてゴマをかけます。「若楠ポークの岩盤焼き」は名古屋の手羽先を思い出す中華系のソースで。タマネギやピーマンとともにいつまでも熱々で味わえます。

店主の杉光善基さん(65)は料理人歴40年。この店は8年前に開きました。「武雄の食材を生かすため、生産者から役所までいろんな人たちと試行錯誤を重ねました。みんなの思いが込められた料理です」と話します。レモングラスの茎を使ったつくねなど、さまざまな挑戦を繰り返してきたそうです。

「武雄だけでなく佐賀や九州も味わってほしい」と、ワラスボやムツゴロウ、クチゾコなど有明海の珍味や馬刺しもそろっています。

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レモしゃぶ鍋はイノシシ1400円、若楠ポーク1000円。いのししスティックは3本で600円。若楠ポーク岩盤焼きは1000円。ありたどりやホルモンの唐揚げや塩焼き、一品料理もあります。

引用元:佐賀新聞LIVE https://www.saga-s.co.jp/articles/-/456877